経済指標の発表を活用する
経済指標
ある程度取引にも慣れてきたら、ふと疑問に思うことが出てくる。それが、為替はどういったタイミングでどう動くのか?とい事だ。その為替の動きを左右するものの一つにこの「経済指標」がある。
長く取引を行っているトレーダー全てが注目していると言っても過言ではないこの経済指標は、政府等が発表する経済の成長や安定性についての指標の事を言い、この発表される数字によって為替の動きが上がったり下がったりするのです。
勿論経済指標だけが為替の動きを左右するという事はありませんが、経済指標の及ぼす為替相場への影響力が強く、とても無視して通れるものではありません。
経済指標カレンダー
為替への影響が大きい経済指標は、一日の間に世界中でこれだけの経済指標が発表されている。発表される経済指標の数は日によって違い、中には注目度の低い(為替への影響があまりない)経済指標も多く、全てに注目する必要はありません。
上記は「GMOクリック証券」の経済指標カレンダーですが、基本的に前回発表時の数字と比較して上がっているか下がっているかを見るものです。予想と記載されているものは、発表前に予想されたもので、為替相場の動きを先読みするのに利用します。
%表示とそうでないものの違いも、経済指標には一つ一つ読み方が違うために表示方法も違っています。例えば、純粋に%を見て比べればいいものもあれば、50を基準として51以上はプラス、49以下はマイナスなど、経済指標によって判断居準は様々なのだ。
注目する経済指標とは
特にアメリカの経済指標は日本だけでなく世界中の経済に影響を及ぼしますので必ずチェックする習慣をつけるようにしましょう。
<米国の注目すべき経済指標>
雇用統計
アメリカの雇用統計は失業率(Unemployment Rate)と非農業部門就業者数(Nonfarm Payrolls)が毎月第1金曜日に前月の統計が発表されます。失業率よりは非農業部門就業者数のほうが注目され、非農業部門就業者数とは給料が支払われているかどうかが基準となる指標である。
米国GDP
一定期間内に米国内で産出された付加価値の総額のこと。1月、4月、7月、10月に発表されます。ここでGDPを見る上で気をつけなければならないことを1点。基本的には前回発表の数字と比較することが多い経済指標ですが、GDPに関しては前年度の同じ時期のGDPと比較することが多い。
政策金利(米FOMCの声明の発表)
日本では「日銀金融政策決定会合」EUでは「ECB政策理事会」と同じで米国の金融政策を決定する会合のこと。
FOMC終了後に政策金利の発表が行なわれ、予想とは違った利上げ・利下げの幅が発表されると相場に大きな影響を及す事が多いです。
最初はあまり多くの経済指標を覚える必要はありませんが、雇用統計の「失業率」「非農業部門就業者数」米国の「GDP」FOMCの声明の発表「政策金利」の最低4つは覚えておくと優位に取引を行う事が出来るようになるでしょう。
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